顧客の力を借りた広告
SNSで企業が直接発信し広報することが、SNS広報戦略の唯一のものではありません。
見逃してはならないのは、顧客に発信させる方法です。
たとえば、商品の写真付きで投稿すると特典を受けることができるというサービスがあげられます。
これによって、商品の広報を顧客によって行わせるのです。
これは、企業からの一方通行ではなく、むしろ顧客が主体的に発信するというSNSの特徴をうまく生かした方法です。
企業によって宣伝を行うよりも、友人が宣伝していた方が客観的で信頼性がある印象を与え、より大きい効果が生じる可能性があります。
また、企業のSNSアカウントをフォローしていない人にも、うまくいけば広く届く可能性も秘めており、潜在的にリーチが長い方法であると言えるでしょう。
SNSでシェアしたくなるような商品
さらにいえば、企業がSNSで働きかけないで、顧客によるSNSでの良い口コミの拡散を狙う方法も有効です。
例を挙げると、魅力的なパッケージで商品を発売し、顧客がそのパッケージをSNSでシャアすることを狙うなどの戦法です。
フォトジェニックな包装や芸術的な料理の盛り付けといった、SNS映えする商品を世に出すことによって、わざわざ企業自身がSNSを積極的に運営するコストを払うことなく、顧客を通じて間接的にSNSを活用する形態の広報を志向する戦術だと言えるでしょう。
最終的に商品を評価するのが顧客であることを考えると、顧客自身による発信ほど顧客にとって信頼すべきものはありません。
この観点から、以上の方法は非常に有効なものといえます。